ランジス中央市場

紹介 

パリの中心部から7kmほど南にある世界最大規模の市場。1969年、ここに移設された。その規模は・・・
面積 232ha、年間取扱量 食料品1500万t・生花や植木 4900万束、年間総売上高 78億ユーロ、市場で働く人 1万2000人
中にはいくつかの棟があり、それぞれ海産物、肉類、乳製品、野菜・果物類、生花・鉢植えなどと、取り扱う商品が異なっている。

ランジス公益市場とは
 1969年に開設された広さ232ha(東京ドーム49個分)の広さに1200社、1万2000人もの人々が働く世界一大きな市場です。各店舗は国が保有し貸し出していますが、商品の価格は店主が決めることができます。市場内の商品は商人しか買うことが出来ないそうです。取り扱っているものは肉、チーズ、青果類、花卉類、魚介類…etc。因みに日本の築地市場は23haですが、魚介類の取り扱い規模はランジス公益市場以上だそうです。

【見学した棟について】
・精肉棟
 子牛、牛、羊の肉を扱っており、室温は3℃に保たれ棟内の肉は、一年は保つそうですが、大体5日程度ですべて売れるそうです。販売される肉はパソコンで管理されており、どのような流通経路を辿ったかがわかるようになっているそうです。市場で1キロ11.5?のものがお肉屋さんでは25?くらいになるそうです。
・チーズ棟
 具体的な温度はわかりませんでしたが、チーズ棟内も温度は低く、寒く感じました。様々な種類のチーズがあり、バッファローのチーズや、花の入ったチーズ、トリフの入ったチーズや、86㎏もある大きなチーズ等々多くのチーズで歩く場所にも困るほどでした。カマンベールチーズが一番人気だそうです。
・青果類棟
 夏はフランス産のものが多いそうですが、それでも様々な国の名前を見かけました。取り扱っている種類がとにかく多く、紹介してもらっただけでも60をゆうに超える数があり、特にトマトの種類が沢山ありました。日本では馴染みのないものも多くみているだけでも楽しい棟です。ゴールデンジャパンという名前のものもありましたが、日本のものではないそうです。
・花卉類棟
 バカンス中で店舗はかなり少ない数でした。麦の穂やアジサイを取り扱っていました。(3年生徒)

 私は市場という場所に行った記憶が、小さいころに祖父に数回連れて行ってもらった記憶しかないので、市場というもののイメージがあまりなかったのでとても新鮮で、いい体験になりました。

精肉

 室内の温度が3℃という寒さで、私は半そでと半ズボンをしか来ていなかったのでとても寒かったことが印象的でした。また、肉の部位ごとでの商品もあるのですが、大半が一頭丸ごと吊るされていたので、衝撃的でした。商品の一つ一つにどのように育てたか、何を食べたかなど細かく詳細が載っていることにも驚きました。

野菜

 この野菜市場で「さすが海外!」と紹介され終わったときに思いました。そして、市場というものがとても魅力のある場所だなとも思いました。私は、施設野菜を専攻して、今まで野菜について学んできましたが、この野菜市場では、ほとんどのものが、初めて見るものでした。トマトの一種だと紹介されたものが、私のイメージする丸くかわいらしい形をしたものではなく、とても大きく、丸いとはとても言えないようなトマトが紹介されたり、紫やオレンジ色をしたカリフラワーや人の手のような形をしたセロリのような野菜など、とても衝撃を受けました。(3年生徒)