ラブロス農業高校

紹介

1882年創立。フランス農林省が管轄する、生徒数約360人の学校
安城農林高校とは1991年に姉妹校提携。

 フランスに着き4日目、バスに乗ってラ・ブロス農業高校までいきました。ホテルから農業高校までの道のりは長く、パリを1歩出れば農地が広がるばかりで特に変わった景色の変化はありませんでした。
 姉妹校に着くと立派な並木がありました。そこを抜けバスから降りると、ラ・ブロス農業高校の校長先生フレデリック・フロジアル先生と、経済学を教えているというマチュー先生が出迎えてくれました。通訳さんをはさんで校長先生とあいさつを交わし、校内見学がスタートしました。校舎の前の石に日本語で安城と書かれていました。
 最初に案内をしてもらったのは、教室です。教室は、安城農林と同じくらいの広さでした。廊下の壁などには絵が描かれていて、おもしろいとおもいました。次に行ったのは、化学室です。化学室には、見たこともないような高そうな機械があり、さらに目を洗うための水道もありました。その次に、食堂へ行きました。安城農林には食堂はないので、少しうらやましいなと思いました。そのあとは、校舎の外を回りました。校舎の外に出てすぐあったのは、寮でした。この学校は全寮制だそうです。寮は180人用で、朝昼晩とご飯がついているとのことでした。この学校は学費がただで、生活費だけ払うという感じでやっているそうです。寮を見た後、農場を見に行きました。農場の面積は、165ヘクタールで安城農林よりとても広く、歩いて移動するだけでも一苦労でした。この広い農地では、穀物、酪農、ブドウなどを育てています。ここは、特にブドウに適した気候だそうで、アリゴテ、シャルドネ、ピノノワールの3種類のブドウを育てています。しかし今年は、厳しい気候だったそうです。温暖化によってブドウなどの作物の収穫が早くなったり、病気を発症したりしたそうです。そういう厳しい気候で残ったものは、いいものができると言っていました。
 学校見学を終えて建物の中に入り、みんな集まるとラ・ブロス農業高校のパンフレットや本、Tシャツなどのたくさんのお土産をいただきました。お礼のあいさつをしてお土産のケチャップセットを渡しました。用意してくださった、ジュースやお菓子を囲んで話し合ったりしました。そのあと、フレデリック先生と、マチュー先生とご飯を食べに行き、あたりを散策しました。
 私は、今回フランスも夏休みで生徒がいなかったのでよくわからなかったことがありますが、普段どんな風に生活しているのか1度見てみたいと思いました。(2年生徒)

 ラ・ブロス農業高校はとても敷地が広く生徒が約340人おり、全寮制だそうです。国立の高校のため、授業料は無料で農業に必要な溶接も学べるそうで、安城農林では溶接は学ばないのでびっくりしました。高校から少し歩いた丘には約6ヘクタールのブドウ畑がありました。
 ブドウ畑にはシャルドネ、ピノノワールなど数種類のワイン用のブドウを化学薬品不使用で栽培しているそうです。試飲ではワインを出されましたが、私たちは未成年なので飲めませんでしたが、試飲をした母たちはとても美味しかったととても満足した様子でした。
 私たちがラ・ブロス農業高校へ訪問した時にはちょうどラ・ブロス高校も夏休みに入っていたので、生徒さんたちとは交流することができなかったのでとても残念でしたが、ラ・ブロス高校の校長先生が通訳を通しながらも一生懸命説明してくださったので、楽しく見学することができました。
 最後にラ・ブロス高校と安城農林の交流の証であるセコイヤの木の前で記念写真を撮りました。あたたかく迎えてくれたラ・ブロス高校の先生方と写真を撮れたことはとても心に残っています。(2年生徒)

 ラ・ブロス農業高校に到着して初めに思ったのは、敷地がとても広いということでした。校舎も大きく、実験実習のための設備もとてもいいものがそろっているなか、安城農林の生徒数が約830人のところを、この学校は、全生徒で340人で、16から32人1クラスという少人数で授業を受けています。それに、校内とオセールの2つの寮にわかれて生活しているし、国の政策により学費が無料となっており、農業大国を支えようという考えがとても感じられました。 ラ・ブロス農業高校は、酪農・穀物・ぶどうなどに加え、溶接など工業的な面ももっており、日本の総合学科のような学習内容になっています。
 姉妹校のあるオセールは、ブルゴーニュ地方といわれ、ぶどうが作られ、有名なワインの産地となっています。そのため、姉妹校でもワインのために、ピノ・ノワール、アルゴテ、シャルドネの三種を育てています。しかし、温暖化の影響で収穫時期がずれたり、冷害にあったりして、不作になることもあるのだが、そんな中でいいぶどうを使いワインを作るため、普通よりおいしいワインになるといいます。
 こんなにも貴重な見学をさせていただけたことは、とてもうれしいが、どうせなら、活気あふれる生徒の実習風景を見てみたかったです。(2年生徒)