淮安生物工程高等職業学校への訪問(2)

姉妹校・淮安生物工程高等職業学校への訪問(2)

~淮安生物工程高等職業学校~

10月30日(3日目)

 この日は姉妹校・淮安生物工程高等職業学校を訪問した。最初に、趙守東副校長先生から学校の説明をしていただいた。創立109年の歴史を持ち、敷地面積は30万平方メートル、パソコン・車関係・経済学を始めとする7つの学部があり、5000人以上の学生を抱えウイグルからも生徒を受入れている。300人以上の職員がおり、修士工程を修了した者が120人以上、教授・助教授が63人、淮安政府も注力しており、将来には規模が倍になる計画もある。今後2年間で7.15万平方メートル広げる予定もある。今は専門学校だが、将来は短期大学に昇格する可能性もあるとのことである。
 本校生徒と文通交流のある学生6名から本校生徒に向けたプレゼントをいただいた。実際の授業も見学し、トリミングや生け花の実技などを参観した。学校には、立派な校史記念館があり、学校の歴史についてご教授いただいた。また、姉妹校締結記念樹や、締結5周年を記念する桜の樹などを見学することができた。

校史記念館 本校からの贈り物の展示も

犬のトリミングの授業

淮安生物工程高等職業学校の正面にて
淮安の職員・生徒と記念撮影
※今回の訪問の様子は、淮安生物工程高等職業学校のホームページでも紹介されている。→こちら

 今回の中国訪問では、分からない事も多く、当初身構えていたところもあったが、行ってみることで発見が多くあった。一つは、姉妹校の生徒が素直で明るく誠実であり、日本の高校生と何も変わらないことである。学校案内を受ける際に、本校の生徒と文通をしている生徒6人と自由に話しをすることができ、淮安の人がバイクに乗る時に付ける「謎の防寒具」が流行っている話で打ち解けることが出来た。こちらの拙い中国語に、敬意をもって聞き必死に答えようとしてくれ、最後に言った「日本見」(日本で会いましょう)の言葉に目を輝かせて手を振ってくれたことが印象的であった。
 我々日本人は、中国人の「互恵」や「winwin」という言葉に対して斜に構えてしまう事が多いが、中国は大きく、日本より遥かに進んでいる部分も、立ち後れている部分もあり、一点だけを見て評価をすることは難しい。ただ、人との交流を通してのみ、誤解や偏見を無くすことができるということを安城農林の生徒に感じてもらう機会があればと考えている。